経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

税務調査

経営者と税理士と節税

経営者と税理士と節税   ■井上税理士事務所 所長  井上 伸一

先日、久しぶりに事前連絡なしの税務調査があり、現在進行中です。よく飲みに誘っていただける社長さんなのですが、午前8時30分過ぎの電話でしたので、飲みのお誘いではないと思ったのですが、やはり「税務署が来ました」との連絡でした。たまたま、その日はスケジュールの調整が可能でしたので、近くということもあり、9時には現場に到着することができました。ご自宅に5名の税務署の方がお揃いでした。

税務調査を受けたことがある経営者とご縁が無い経営者はどちらが多いのでしょうか。おそらく、ご縁が無い方の方が多いのではないでしょうか。経営者ではないかたであれば、なおのことご縁がないでしょうね。相続税や贈与税の調査を受けるのは、相続税等の申告をしてる方のほんの数パーセントでしょうから。

ご存じとは思いますが、税務調査等にもいくつか種類があります。大きく分けると
①税務調査
②監査
③協力要請
となります。税務調査は強制調査と任意調査があります。任意調査はさらに一般調査と任意調査、反面調査に区分されます。任意調査であっても特別調査であっても事前通知がある場合と無い場合があります。監査とは法定資料の監査を行い、協力要請は電話や文書による照会、資料の提出依頼等があります。

今回は任意調査の事前通知なしというパターンです。ですから、私の到着まで玄関を入った所で待っていらっしゃいました。それはそれで、お互いご迷惑っだったような気もしますが。
もし、税務署や国税局から接触があった場合には、ご自身がどの調査に該当するのかを把握するのが大切です。事業を行っていると税務署の他に、県税事務所や市役所等の税務課から連絡があります。皆さんは問題ないでしょうが、このような役所とご縁が無い方の多くは、市役所の税務課からの連絡であるにもかかわらず、「税務署から連絡があった」と勘違いして面倒なことになったりするので、もし、役所から連絡があった場合には、どこから連絡があったのかを把握して、担当者の名前と連絡先の電話番号を聞いておくことが大切です。

経営者と税理士と節税  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.160(2024年10月号)

プロフィール

井上 伸一(いのうえ しんいち) 【税理士】
井上税理士事務所 所長
昭和46年、福岡県生まれ。長崎青雲高等学校、立命館大学法学部卒業。
平成11年、税理士登録。平成23年、井上税理士事務所開業。
中小企業の経営指導のほか、企業経営者・医師等に向けて各種セミナーを行う。

URL http://www.itax.jp/

「Bis・Navi」定期購読のご案内

「Bis・Navi(ビジネス・ナビゲーター)」は、書店では販売しておりません。確実に皆様にお読みいただくために毎月、弊社より直接郵送にて情報誌を送らせていただきます。この機会に是非、お読みくださいますようご案内申し上げます。
  <定期購読料>
     5,500円(消費税込み)
     ※1年分12冊をお送りします
     ※送料は上記料金に含みます

定期購読に関する詳細はこちらをお読みください。⇒「購読のご案内」

画像は2024年8月号です

コメント

タイトルとURLをコピーしました