ビジネス徒然草 ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二
人手不足が最近とみに叫ばれています。必要は発明の母という事も含んでか人が不要な技術の発展もすごいようです。世間ではAIがまるで革命のように言われています。AIとはいわゆる人工知能のことで私にはよく理解できないことが多いです。ソフトバンクの孫さんによれば、AIが議論の相手にもすでになっているとか。これからの時代はどうなっていくのでしょうか。
これからの時代を考えるうえで過去を振り返ってみたいです。日本の人手不足は平成に入ってからすぐに言われてきました。人口の減少、特に働く世代の減少はほぼ当然の認識であったと思います。経営者で人手不足の時代が来ることを認識していない方はいないのではないでしょうか。
ではその働く世代の減少に対して会社はどのような手を打ってきたのか?私は、あまり手を打てていない会社が多いのではないかとの認識です。と言いますのも、今頃に人手不足で何とかならないか、などの相談が多いからです。そうしますと何が起きるかと言いますと人手不足に対応できている会社に人が集まる。その会社は強くなる。そうすると会社の実力に差が付きやすくなる。会社の寡占化が大きく進む。このような流れが簡単に想像できて、今その渦中にあるという事だと思います。つまり日本はこれから会社数の減少、一部企業のより巨大化、ベンチャー企業がどこまでセンスで勝負できるのか、の世界になると思います。私の大きな関心は多くの会社が人手不足に対する対策を本来20年以上前からやるべきであるのにあまりできていないのではないか。対策できている会社は大きく伸びてきているのではないかという事です。危機も近くならないと感じない。遠くの危機を感じれればとても伸びていけるのではないかと思います。
そうしますと、今後の未来予想を考えると人口減少の中でのAIの発展が間違いないと思います。では、それに対する対策はどうなっているのでしょうか。私が大切だと思う事はこれからのAI社会に対してどこまで研究しているかだと思います。そこで抜きん出れば来るべき社会においてチャンスが生まれてくるのではないかと思います。
経営者の役割は働いている従業員を守ることが大切です。としたら来るべき社会の備えることは当たり前です。
経営者の皆さんはAI時代にどう備えようと思われていますか?
ビジネス徒然草 Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.159(2024年9月号)
プロフィール
藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)
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