経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

心理的安全性の高い組織のカギは「身口意」

妊活社長の健幸経営応援団

妊活社長の健幸経営応援団  ■ 株式会社ウイッツジャパン 代表取締役   長谷川 幸二

「心理的安全性が高まると、チームのパフォーマンスが向上する」ということをGoogle社が発表して以降、世界中で職場の環境について注目が集まっています。職場の雰囲気や環境を改善したいなら、心理的安全性や1on1ミーティングなどの流行の施策も確かに重要ですが、まずリーダーや経営者が「身口意」を整えることがその鍵となるかもしれません。
「身口意(しんくい)」とは、仏教の基本概念の一つで、身体(行動)、言葉(発言)、意(思考)の3つの要素を指します。この3つの要素が調和していることで、個人の幸福や成功がもたらされるとされています。ビジネスコーチのアンソニー・ロビンズ氏の「トライアッド」や釈迦の言葉「我々の命は我々の思考の産物である」禅の教え「心を整え、言葉を慎み、行動を正す」にも通じるものがあります。今回は、ホルモンの専門家の視点も交え、身体(行動)、言葉(発言)、意(思考)について解説していきます。

身(身体)
リーダーの身体的健康は、企業全体の健康にも直結します。運動を取り入れ、健康的な生活習慣を維持することで、テストステロンやエンドルフィンといったホルモンの分泌が促進され、体力と精神のバランスが保たれます。常に冷静でエネルギッシュで前向きな姿勢を保つことができ、その姿が社員にも良い影響を与えます。週に3回のジョギングや筋力トレーニングを取り入れることで、ストレスが軽減され、集中力も高まります。

口(言葉)
リーダーが日常的に感謝や励ましの言葉を社員にかけることで、オキシトシンやセロトニンの分泌が促され、職場の雰囲気が良くなります。建設的なフィードバックの言葉で、社員のモチベーションを高め、コミュニケーションが円滑になります。否定的な言葉や批判を避けることで、社員が安心して意見を出し合える環境も整います。

意(意志・行動)
行動の一貫性と積極性は重要な要素です。明確な目標を設定し、それに向かって積極的に行動することで、ドーパミンやアドレナリンの分泌が促され、高い集中力と達成感を得ることができます。リーダー自身が新しい挑戦や困難に前向きに取り組む姿勢を見せることで、社員もその姿に倣い、積極的に行動するようになります。

リーダー自身が率先して「身口意」を実践することで、部下にも良い影響を与え、企業全体を活性化することができます。心理的安全性の高い職場環境とリーダーの「身口意」は、企業の成功にとって不可欠な要素です。

意識して実践し、より良い職場環境を作っていきましょう。「身口意」は、一朝一夕でできるものではありませんが、意識して努力することで、必ず良い結果が得られます。


妊活社長の健幸経営応援団  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.158(2024年8月号)

プロフィール

長谷川 幸二(はせがわ こうじ) 
株式会社ウイッツジャパン 代表取締役
1970年生まれ 2020年講師オーデションファイナリスト(全国3位)、株式会社ウイッツジャパン代表取締役 医療機関のWEB制作会社の経営の傍ら、妊活アドバイザ、福祉住環境協会理事として、子作り、子育てから介護、SDGsなど社会課題にも取り組んでいる。

「Bis・Navi」定期購読のご案内

「Bis・Navi(ビジネス・ナビゲーター)」は、書店では販売しておりません。確実に皆様にお読みいただくために毎月、弊社より直接郵送にて情報誌を送らせていただきます。この機会に是非、お読みくださいますようご案内申し上げます。
  <定期購読料>
     5,500円(消費税込み)
     ※1年分12冊をお送りします
     ※送料は上記料金に含みます

定期購読に関する詳細はこちらをお読みください。⇒「購読のご案内」

画像は2024年8月号です

コメント

タイトルとURLをコピーしました