経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

会社を伸ばすにはチャレンジ。現状維持は衰退への道

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二

私は多くの経営者と接する機会があります。伸びている会社、伸びがもう一つの会社といろいろあります。伸びがもう一つの会社には必ず原因があります。
第1に経営者が多くを望んでいない。現状維持を基礎としている。経営者自身が多くを望んでいなければ会社の社風も多くを望まなくなります。働いている従業員も現状維持を基本とすればチャレンジする必要性をあまり感じずに前年比でマイナスにならなければ良しという事になります

第2に業績が現状維持であればコストは基本上昇していきますのでいずれは苦しくなります。いい人材の確保も苦しくなります。そもそも、成長している会社が2割あるとしたら良い人材はそこに集まる可能性が高いでしょう。そうすると伸びている会社にはいい人材が集まりさらに伸びていく可能性が高く、現状維持の会社は衰退していくリスクがあるという事になります。よく前年と同じことをしていけば安定するという考えがありますが衰退リスクが高まるという事が正しいと思います。現状維持はリスクであることを認識されていないと衰退していきます。

伸びている会社にも必ず原因があります。
第1に経営者が苦しんでいる。言い方を変えれば悩むだけ悩んで深く考えている。皆さんも、経営者と話をするときにうかつなことを話すと見透かされていると感じることはないでしょうか?この人を見透かす感覚は伸びている経営者がよく持たれている感覚です。つまりいろいろな観点から深く考えているために浅い経営者の話を見透かすのです。要するに伸びている経営者はレベルが高い、もしくは日々高くなっているという事です。

第2にチャレンジしている。チャレンジすると成功確率は深く考えている経営者でも1割程度ではないでしょうか。しかし、1割成功すれば100倍の成果が出ると仮定すると9割失敗でも十分会社は伸びるという事になります。これがチャレンジ精神だと思います。よく、失敗を指摘する方がいますが問題はチャレンジをし続けているのか、成功するまでアレンジしながらでもチャレンジしているかが重要です。チャレンジして失敗した人は次は恐るべしかもしれません。そのような社風が必要です。この社風は経営者の資質であり、また、サラリーマン生活が長い方には無理な資質です。

第3に具体的には仕組化です。誰でもできる体制にできれば人間リスクが減ります。そのために、管理体制はできるだけ誰でもできる体制にして憂いを少なくすることが重要です。
経営者のあなたはどのようにお考えでしょうか

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.157(2024年7月号)

プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)

アネーラ税理士法人
福岡・天神・佐賀・北九州・東京・横浜の6拠点に事務所があります。総勢130名余の専門家グループ税理士30名(有資格者含む)、公認会計士10名が集結結した九州屈指の専門家が在籍するアネーラグループ。

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画像は2024年8月号です

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