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意思表示をする若者

ミレニアル紀行文

ミレニアル紀行文   ■石田眞穂

前回、なぜ日本の若者は「自分が不幸」だと感じているのか、かかせていただきました。今回は未来につながる活動を精力的に行い、日々意思表示をしている友人の話をしたいと思います。
彼女は私の高校の同級生。熊本地震で地元が甚大な被害に遭ったことをきっかけに、被災したふるさとの支援活動を始めた方です。1年間大学を休学し、住民に呼び掛けて有志のグループを結成し、住民とボランティアの方々に郷土料理を振る舞う炊き出しマルシェなど数々の復興イベントを実施しました。

彼女は学生時代から、周りにどう見られるかではなく常に「自分が今何をすべきか」を考えている学生でした。10代という多感な時期、誰しもが誰かと同じであることに安心し周りと似た思考が正義とされる年頃でも、自分軸を大切にしていたんだと思います。私が目にしていた限りでさえ、いつも苦手なこととも向き合って継続していたし、弱音を吐いたとしても他責にする姿や断念する姿を一度も見たことがありませんでした。

彼女は今、子育てに奮闘しながら本業もこなし、地元の町おこし隊の中心メンバーとしても活動しています。自分の苦労を人のせいにしないんです。「住んでいる場所は今のままでも十分素敵だけど、もっと若い人に移住してほしいし、この町の良さを知ってほしい。昔からの良さを残しつつも新しいものは取り入れて発展させていきたい。」出会った時と変わらず今も常に強い意志を持って行動し、イノベーションを起こし続けています。


ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.156(2024年6月号)

プロフィール

石田眞穂 
1996年生まれWEBライター。聖人のようにもみえる私の友人ですが、真っ当に悩み、苦しんでそれでも他責にせずに努力を続ける若者です。尊敬する友人の1人と今も会う機会を持てることがありがたいとつくづく思います。

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