問合せをじゃんじゃん獲得するホームページの作り方
■株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
生成AIにホームページはオワコンか?
ChatGPTが1年前にさっそうと登場し、画像生成や文章・プログラム生成でITやコンテンツ業界での話題をかっさらったかと思ったら、Googleも新しいAIサービス「Gemini」を開始。iPhoneが搭載を検討しているとの記事が出たら、今度は「パープレキシティ」なるものが、新たに登場してきました。米ガートナー社の二月十九日の記事によると、検索エンジンの利用量が2026年までに25%も減少するとのことです。生成AIに移行するのが原因とのことです。
生成AIの導入なんて、自社で行うとしても莫大な費用が掛かりますが、私たち弱小企業は、どうしたらいいのでしょうか。
その結論は、まだはっきりしていませんし、マスコミの話題は大企業のことばかりで、我々中小・小規模事業者のことなど言及もされません。そこで、中小企業に新卒から三十五年関わっているわたくしが、独断と偏見で切ってみましょう。
Googleは、スマホアプリでは、新たに生成AIの結果が表示されるようになりました。要約文があって便利です。生成AIがいずれ検索エンジンに入れ変わる可能性があります。
例えば、「今度の日曜日に彼女と阿蘇山にデートに行くときに、おすすめの肉が食べられるお店を探す」という課題に対し、これまでは、「阿蘇山周辺 肉料理 デート向き 人気店」と、キーワードを分解して入れます。すると、Googleマップや食べログ、グルメ関連のポータルがリストで表示され、一つ一つ開けて読んでいたわけです。しかし、生成AIの時代は、課題をそのままの文章で入れれば答えが出ます。先ほどの肉料理店を探すときは、「今度の日曜日に彼女と阿蘇山にデートに行くのだけど、おすすめの肉が食べられるお店を教えて」と、人に質問するように聞くだけで、数店のおすすめ店を文章で説明され、すぐ下にMapが出て、口コミの点数が確認できます。ルートと点数を見て、スムーズに移動できる店を選ぶことができます。(Geminiで、ぜひ試してみてください。)
生成AIが読み込んでいる情報は何?
さて、この時に生成される情報源はどこでしょう。それはもちろん、インターネットからです。HPやブログ、ネットニュースの記事など、公開されているあらゆるものが情報源です。
ネット上に情報がない企業は、生成AIの結果にも上がってこないということになります。
つまり、生成AI時代にも、ネット上に自社に関する、質のよい情報を、どれだけ多く掲載しているかで決まるわけです。
検索エンジン時代(末期?)である今も、ネット上の情報の質と量で検索結果の順位が決まっていますから、私たち集客をする側のやるべきことは、今までと大きく変わることはないのです。決してHPはオワコンではありません。ブログや納入事例、最新の情報の更新に勤しみましょう!
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.154(2024年4月号)
プロフィール
田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
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