妊活社長の健幸経営応援団 ■ 株式会社ウイッツジャパン 代表取締役 長谷川 幸二
SNSもメディアも性的同意について意見が飛び交っています。去年の法改正で、【同意がない性行為は犯罪になる】ことになりました。性犯罪、性暴力はNG。当たり前です。未成年への好意も厳しく罰せられるのは当然。しかし、性的同意について、どこまでが同意が必要かあやふやな面も多く混乱しています。立場の違いで衝突が起きていると感じます。経営者はもちろん、ビジネスの現場でも気をつけてないといけない問題。「不同意性交罪」の8つについて、考えてみたいと思います。
➊これまでの「暴行や脅迫」のほか
➋精神的、身体的な障害を生じさせること
➌アルコールや薬物を摂取させること
➍眠っているなど、意識がはっきりしていない状態であること
➎被害者が急に襲われる場合なども想定し、「拒絶するいとまを与えないこと」
➏被害者がショックで体が硬直し、いわゆるフリーズ状態になった場合なども想定し、「恐怖・驚がさせること」
➐ 被害者が長年にわたって性的虐待を受けてきた場合などを想定し、「虐待による心理的反応があること」
➑教師と生徒など「経済的・社会的関係の地位に基づく影響力で受ける不利益を憂慮していること」
「被害者が同意しない意思を表すことが難しい状態」にさせた場合は罪に問われることになります。ポイントはここですよね。お互いのコミュニケーションが取れている場合は、「あうん」の呼吸でも同意が取れるかもしれません。しかし、どちらか、特に女性が同意しない意思を表すことが難しい状態にさせてはいけないということです。
女性が自らお酒を飲み酔っ払い行為を迫っても、後から不同意だったと男性も訴えることもあり得ることです。女性にも知っておいてほしいのは、公的な性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの存在があるということ。知らずに泣き寝入りしたり、メディアにいって大きなトラブルになることもあります。センターは産婦人科やカウンセリング、法律相談などの専門機関とも連携しています。メディアは基本、ビジネスでやっているので、そこに訴えるのはお金目当てやビジネスの一環に加担していると思われかねません。公的支援センターの存在も知っておいてほしい。センターの一覧はこちらです。https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html
男性としては、行為の前後に同意を得るという以前に、女性とのコミュニケーションスキルを磨き、女性に嫌われて訴えられないようしないといけないですね。あたなは大丈夫ですか?
妊活社長の健幸経営応援団 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.153(2024年3月号)
プロフィール
長谷川 幸二(はせがわ こうじ)
株式会社ウイッツジャパン 代表取締役
1970年生まれ 2020年講師オーデションファイナリスト(全国3位)、株式会社ウイッツジャパン代表取締役 医療機関のWEB制作会社の経営の傍ら、妊活アドバイザ、福祉住環境協会理事として、子作り、子育てから介護、SDGsなど社会課題にも取り組んでいる。
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