経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

学ぶことで強くなれる

当世ビジネス芯話

当世ビジネス芯話  ■編集人 宇野 秀史

幼い頃、勉強することに意義を見出せなかった。それは、そのまま大人になってからも続いた。しかし、ある時、学ぶことは人を強くするということに気づいた。
学ぶということは、知識を得ることである。学校の勉強に意義を見出せなかったのは、勉強することが知識を得るだけのものだと認識していたからだろう。確かに学ぶことは、まず知識を身に付けることから始まる。明治維新後の日本のように西欧の知識を身に付けることに大きな価値があった時代と違い、今は、ネットでたいていの情報や知識は手に入れることができる。

情報が簡単に手に入る今日、知識を持つことに以前ほどの価値は認められない。今は、経験することで知識から自分なりの知恵に変える力が求められている。知恵とは、物事の良し悪しを判断する基準になる。物事の良し悪しを適格に見極め、判断ができる人間がこれからの時代には必要である。

特定の支配者が国民を統治するような世界においては、知恵を持つ人が増えると都合が悪いこともある。政の善悪を判断されるため、為政者にとっては、学ばない国民でいてくれた方が都合がよいのだ。また、圧力をかけて従業員を思い通りに支配しようとするトップにとっても、従業員が学び知恵を付けることは避けたいところであろう。

今、我々が置かれている環境は、独裁的な支配を目指す国や政治家が増えているようだし、洪水のように流れ込んでくる情報に翻弄されてしまいがちになる。しかも、流れてくる中にはフェイクも多いというから厄介である。

このような時代を生き抜くためには、学ぶことで自分の知恵を積み上げることである。正しく強くなれる知恵を身に付けるには、誰から学ぶかも重要である。まず、自分の周りに尊敬できる人を見つけ、その人がどうやって学び、知恵を付けているのか聞いてみることをおススメしたい。そして、素直にその人のまねをしてみることで見えてくるものがあるはずだ。
他にも、古の書物や偉人達が残した言葉などを学ぶことも有益だと考える。学んで強くなろう。

当世ビジネス芯話  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.125(2021年11月号)

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プロフィール

宇野 秀史(うの ひでふみ)  ビス・ナビ編集人
昭和40年5月生まれ、熊本県出身。熊本県立第二高校、京都産業大学経営学部卒。出版社勤務を経て、独立。2017年7月、月刊ビジネス情報誌「Bis・Navi(ビス・ナビ)」を創刊。株式会社ビジネス・コミュニケーション代表取締役。歴史の知恵、偉人や経営者が残した知恵を綴る。また、経営者の知恵を後継者に伝える、知恵の伝承にも取り組む。

著書:『トップの資質』(梓書院、共著)、『田中吉政』(梓書院、解説)

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