ビジネス徒然草 ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二
バブル崩壊から33年間平均給与は伸びず可処分所得は10パーセント減の総括もできずに今ある日本。総括できなければ未来は困難と思っています。私なりの総括と今後の対策を考えたいと思います。
この33年間で日本人は貢献という言葉を忘れてしまったのではないかと思っています。これはゆとり教育が大きな原因ではないかと考えています。知識より思考の掛け声は良いのですが知識もないのに思考などはできません。一部の天才はわかりませんが普通は多くの時間を勉強していろいろなことが身に着くものです。ゆとり教育の中で、そんなに勉強しなくても生活できるという概念を植え付けた可能性が高いと思います。もちろんゆとり教育だけではなくゆとり教育を是とする雰囲気が問題だったと思います。
私たちは生まれたときから義務教育を経て大人になるまでに国や公共機関から1500万円から2000万円の支援を受けていると言われています。最低でも大人になってこれを返さなければ国は成り立ちません。これは基本的に1500万円から2000万円程度は当然納税するという事です。また、大人になってもいろいろな公共財の利用に見合う納税は当たり前です。そう考えると働いている間に相応の納税をすることは最低限の貢献として必要です。もちろん納税が困難な場合でもほかの形での貢献をしていけばいいものと思います。それらの総合体が日本という国だと思います。しかし、これらの当り前のことが本当に理解されているのか、そもそも教育しているのか疑問です。
また、働き方改革という言葉もあります。この趣旨は長時間労働を避けて時間ではなく成果をベースに考えるというものです。これも基本的には正しいものですが天才でもない限り短い時間で成果は出せないでしょう。働き方改革は楽をすることを目的としているわけではありませんが凡人にはそう理解してしまう雰囲気があります。長時間の労働で体を壊すことを許容するものではありませんが多くは働いている時間と成果は比例すると思います。そう述べると長時間労働で体も心も壊した方の話が出てきます。もちろんそうならないような仕組みは別途大きな問題として取り組みが必要だと思います。たくさん働いて多くの成果を出した方が報われる社会にしなければならないという事です。当たり前のことが揺らいでいます。
利権国家感の改善が必要です。字数の関係でここまでとします。
ビジネス徒然草 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.177(2026年3月号)
プロフィール
藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)
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