IT時代に乗り遅れるな ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
商品画像のAI処理が1点1円未満!?
販促の現場では今、生成AIによる「施策の自動化」が劇的な進化を遂げています。先日、「楽天市場」へのデータ移行システムでの開発で、データスクレイピングと生成AIによる自動画像抽出を行いました。ネットショップの運営において、商品画像の選定や処理は非常に手間のかかる作業です。しかも、粗利益は低く、費用はかけられません。そこで、画像のAI処理を組み込んでみました。
すると、どうでしょう。トップにふさわしい写真や、説明写真としてふさわしいものをAIが自動で点数付けし、商品画像の処理が、1点あたり3秒程度で次々と進んでいくのです。その様子は、まさに「壮観」の一言でした。人間がやれば数時間、下手をすれば数日かかる作業が、放置で良いのです。
しかも驚くべきは、その安さです。システム連携(API)の利用料金は、なんと商品1点につき1円程度(写真を50枚読ませて)。利用したのは、「Gemini2・0―flash」というモデルで、私たち中小企業でも躊躇なく大量のデータ処理に使えます。販促現場でのAI利用は、着実な成果をもたらすと確信した瞬間でした。
「画像」からAIが実況し、投稿が生まれる
この経験を活かし、現在私は「Dify(ディファイ)」というツールとAPIを組み合わせた、新しいBot(自動化プログラム)の開発に取り組んでいます。それは、「現場の画像をAIに読み込ませて、自動で情報発信する」という仕様です。
例えば、ラーメン店の場合。行列の写真をAIが見て並んでいる人の数を瞬時に数え、「現在は20分待ちです」といった状況をX(旧Twitter)で『自動的に』つぶやくこともできます。これは、今行こうか迷っているお客様にとって、まさに「知りたい情報」そのものです。
あるいは、たこ焼き店が焼いている様子をYouTubeで流しながら、AIがその映像を見て「今はチーズ焼きがおいしそう!」と文字で実況解説を入れる。そんなことさえ、今のAI技術なら安価に実現可能です。
AIによる自動情報発信の形が、ついに見えてきました。皆さんに体験していただけるデモサイトが完成したら、すぐにご案内しますね。楽しみにお待ちください。

IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.176(2026年2月号)
プロフィール

田上 恭由(たがみ やすゆき)
株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役 上級ウェブ解析士、採用定着士
「ふくおか経済」記者・営業、地元中古車情報誌出版社に転職後に編集者、システム開発者を経て、平成九年個人創業、翌年法人成りで現職に。中小・小規模事業者のウェブサイト構築実績は700件以上。保守業務の安定性とスピード、成果向上実績多数で、現在130サイトを管理中。IT導入補助金支援事業者、認定支援機関。趣味は旅行、バー巡り。
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