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常識が違えば戦略も変わる話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

例年に漏れず今年の夏も以上なほどの暑さを感じた日々でして、その夏の定番の遊び方、ご存じセミとり。夏の暑い日が続いたある日の夕方、なんとも驚いたことがあリまして、今回はその話です。

小学校の放課後、校庭での出来事。地面に1匹のセミ。飛んで逃げるでもなく、ジージー泣きながらバタついていたそうだ。周辺では児童が遊んでおり、捕まえて見せてあげようということで、その場にいた先生がセミを捕まえた。
昭和や平成の前半を生きてきた同世代の皆さま、いかがでしょう。また、もっと若い方でも比較的自然の多いエリアで過ごした皆さま、いかがでしょう?

この流れからは、一部に虫が苦手な子も混じりつつ、児童が盛り上がって先生に群がり我先にとセミを見せてもらったり触らせてもらったり。そんなシーンが鉄板的に展開されると思いませんか?少なくとも、その場にいた先生は子供達が喜ぶと思ってセミを捕まえたそうです。(もちろん僕もその展開を想像しました)

が、先生がセミを捕まえた瞬間、予想もしないことがおこります。何が起きたのか???
なんと周辺にいた児童がほぼ全員、その場でフリーズしていたそうです。騒ぐでもなく、近寄るでもなく、まるで「先生がセミを素手で掴んでいる!?!? しかも素手で!! 」と言わんばかりの表情で固まったままフリーズしていたそうです。ほんの一部の虫が苦手な児童が、ではなく、およそ、そこにいた10数名の児童たちのほぼ全員が固まっていたと。

これ、2025年の夏、福岡市内のとある小学校での話です。それからもう一つ。少し古いデータでの話ですが、プール以外で泳いだことがないという子供が意外に多いという事実がありました。
2007年の日本水フォーラム「子どもの水辺体験調査」では、海や川ではほとんど泳いだことのない子どもたちというのが全体の6割を超えていたそうです。
2007年でこれなので、2025年現在はもっと厳しい数字なのかもしれません。

自然遊びが良くて、そうで無いのはダメだ!ということを言いたい訳では無いく、未経験の自然遊び、虫取りについて、どうしたら”楽しさが伝わる”のか、もしくは”受け入れてもらえる”のか、はたまた”興味を持ってもらえる”か?の思考でいかないと、マーケットとの接点がズレるかもね。という部分をおさえてほしい。と思うわけです。
普段と異なる視点でアプローチを考えた時、意外な発見ありますよ。いろんなサービスを考えるとき、このように世代ごとに常識が違うという点を忘れると、間違ったアプローチ方法となり、結果として一番大切な部分が伝わらないままになる。
時代の変化が早いからこそ、そんな視点も忘れてはいけませんね。エンタメを通じて、忘れてはいけない大切なことを楽しくわかりやすく伝えたいなと思う、この夏の思い出話でした。


エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.171(2025年9月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して九州内外から依頼を受ける。

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画像は2024年8月号です

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