株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
ウェブ集客にブログが不可欠なのは分かっているけれど、パソコンに向かう時間がない──というお声をよくいただきます。
でも、もし「話すだけ」でブログの下書きが作れるとしたら、いかがでしょうか。今回は、ＡＩ技術を活用し、ブログ記事を作成する「音声執筆術」をご紹介します。
なぜ「音声入力」でブログを書くべきか？
まず、圧倒的な時間創出効果があります。タイピングより「話す」方が格段に速く、スマホに話すだけでコンテンツの元が完成します。
次に、「書く」ストレスからの解放です。「話す」ことで、お客様に語りかけるような、自然で伝わる文章が生まれるのです。
さらに、専任担当者がいない中小企業でも、無理なく情報発信を継続できます。
【三ステップで実践】音声ブログ作成のワークフロー
ステップ① スマホに「話す」だけ
お客様からよく聞かれる質問、最近の納品事例、製品開発の裏話など、自由に話して録音します。
ステップ② ＡＩで「文字起こし」する
録音した音声を、「Ｎｏｔｔａ」のような文字起こしツールに読み込ませます。誤変換やてにおはの誤りはそのままで大丈夫です。
ステップ③ ＡＩと自分で「仕上げる」
文字起こしされたテキストを、ＣｈａｔＧＰＴなどの生成ＡＩに「この記事をブログ風に構成しなおして」と依頼し、骨組みを作ってもらいます。
最後に、必ず人間の目で、具体的な数字を入れたり、専門的な表現を補ったりして、記事の信頼性を高めます。この「事実」に基づくひと手間が、読者の信頼獲得の鍵です。
未来の資産を「声」で築こう
音声入力は、忙しい経営者がウェブ集客を成功させるための強力な武器です。特別な機材は不要。今お持ちのスマートフォン一つで始められます。
まずは今日から、気になった出来事をスマホに向かって話してみませんか。
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi（ビス・ナビ）Vol.169（2025年7月号）
プロフィール
田上 恭由（たがみ やすゆき）
株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成９年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。ＩＴ導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。趣味はマラソン、バー巡り、写真撮影。
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