ビジネス徒然草 ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二
私は仕事柄多くの経営者や従業員の方々にお会いします。いろいろ詳しくお話も聞きます。その中で、失敗されている方の特徴があります。それは運が悪かった。○○が悪かったと自分以外に原因を求める方です。
今まで聞いた例を記載します。
良い従業員が集まらない。開業の場所に失敗した。お客さんに恵まれなかった。師匠というべき人に出会えなかった。自分のやってきた業種が図らずも停滞してきた。そのほか枚挙にいとまがありません。
特に日本の今の現状を嘆く方が多いのが気になります。昔の日本は良かった。バブルの時は良かった。今の人口減少傾向は致命的である。まるで経営者ではなく評論家のようです。
では問いたい。戦前や戦中は良かったのでしょうか。戦後の混乱期もよかったのでしょうか。この徒然草はあくまで評論家ではなく経営に向けてのものとの認識です。
一方で上手くいっている方は運がよかったとよく言われます。しかし旗目で見てその努力たるやすさまじいものがあります。いったん緩めるとダメになるから隙を見せられないとも言われます。
では本当にそうなのでしょうか。もちろん人間ですし運の良い人悪い人がいるのも事実でしょう。しかし、経営はそれだけではすみません。
運の悪い方に問いたい。あなたはどんな努力をしましたか。
今私は東京の勉強会に参加しています。月に1回ほどですが経営に関する濃密な勉強会です。そこにはある地方から青年が参加しています。その青年はバスで来て勉強会に参加して夜行バスで帰っていきます。その背中はとてもかっこいいものです。この青年に近いか上回る努力をあなたはしていますか?
経営はそこが問われているものといつも感じます。その業界がすべてなくなるならともかく(なくなるなら素早く撤退すべきですが)、生き残っている会社があるならあなたの会社も生き残る可能性があるという事です。
経営に関して外部環境の分析は不可欠です。ただ、それは言い訳に繋がってはいけません。会社の成長のためあるいは維持するために分析するものです。当たり前だと思いますが重点は自分がどうするかです。もっと言えば何をやらないのかです。
経営は数字で測れます。厳しい世界ですし価値を創造していかなければなかなか生き残るのも大変だと思います。雇用も維持しなければなりません。
つまり、猶予はありません。今日が勝負の日です。
ビジネス徒然草 Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.168(2025年6月号)
プロフィール
藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)
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