エンタメのチカラ ■レジリア 代表 西 高一郎
僕仕事のスタイルの都合上、企業さんが自分たちで作るイベント(いわゆるて弁当)のお手伝いをすることが結構あります。社員の方が通常業務(要は本業)の合間に業務指示として差し込まれた追加業務?になるのかなと。特に社外を意識したものや会社の売り上げUP自体を期待した内容でも社員の方が大勢関わるものを比較的見かけることがあります。
今はネットを活用してある程度催事のやり方、道具も手に入りますから、ひとまず見よう見まねでやってみることは大切だと思います。理由は想像上の多くの体験は想像とのギャップ、目利きの力を育ててくれるからです。全体の流れや作業時間想定、想定予算で収めることの可否も含めた種々の経験と情報が担当者と会社の知識として手に入るからです。まして、同種の催事が繰り返し開催予定であればめちゃくちゃ大事なことです。
加えて、実施の当日の、同じ目的、目標に向かっての共同作業は、社内の風通しも良くなると、とても良いことだろうと容易に想像できちゃいます。
反面、意外と見落としガチなのが社員の人件費をベースにした費用対効果です。
ここに落とし穴がありまして、それこそ分かった上で目の前の穴に落ちる(というよりわざわざ降りていく?)という行為を行なっているなと思う場面も多分に見かけます。
社員の人件費は非常に高い。目の前の現金を抑えるために、一番高額なコストを会社のどこに投資しているかを見落としている場面に出くわすのです。
社外の方を招いた記念式典や宴席、自社のサービスや商品の販売に繋げるためのプロモーション活動の一環。これらを社員だけで回すということを繰り返しているようであれば、その効果が本当に1番の最適解なのか今一度見直してみるのも良いかと思います。
今の時代、効率や成果を数値で評価することが一般的ですが、僕は数値化できない部分をどれだけ意識しているかが、差別化のコツだと考えています。
そんなこんなで、社内向けの目的と社外向けの目的、どちらにどの程度重きを置いての判断が最適解か、全体を長い時間軸と俯瞰できる視点で判断が必要です
経営者や意思決定者は、この辺りのロジックを自身の中で確立した上で、判断をできると良いですね。
エンタメのチカラ Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.162(2024年12月号)
プロフィール
西 高一郎(にし こういちろう)
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して九州内外から依頼を受ける。
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